心がワクワクすることを沖縄では
「ちむどんどん」
と言います。
「どんどん」は心が躍っている感じもするけど、
「ちむ」って何?
って思いませんか?
ウチナーグチ(沖縄言葉)の基礎を知ると、その意味がわかりますよ。
ウチナーグチの基本は「あいういう」
ヤマトグチ(日本語)の母音は
「あいうえお」ですよね。
ウチナーグチでは、
「え」「お」の部分が
「い」「う」に置き換えることが多いのです。
あ → あ
い → い
う → う
え → い
お → う
これだけだと意味がわからないと思うので、
いくつか例をご紹介しますね。
雨(あめ) → あみ
「まみむめも」の「め」が「み」に変わるので
あ → あ
め → み
米(こめ) → くみ
「かきくけこ」の「こ」が「く」に変わり、
「まみむめも」の「め」が「み」に変わるので、
こ → く
め → み
黄金(こがね)
「かきくけこ」の「こ」が「く」に変わり、
「なにぬねの」の「ね」が「に」に変わるので、
こ → く
が → が
ね → に
他にも例をあげると・・・
星(ほし) → ふし
三線(さんせん) → さんしん
童(わらべ) → わらび
餅(もち) → むーちー
心(こころ) → くくる
音(おと) → うとぅ
「き」が「ち」に置き換わる
つづいての基本は、
「き」が「ち」に置き換わることが多いという事
今日(きょう) → ちゅう
き → ち
ょ → ゅ
う → う
清らさ(きよらさ) → ちゅらさ
き → ち
よ → ゅ
ら → ら
さ → さ
※清らかなさま、美しいさまを「ちゅらさん」と言います
新垣(あらかき) → あらかち
喜納(きな) → ちな
余談ですが、ちなさんを英語で書くと「CHINA」さんとも書けますよね。
そのため「Made in China(中国産)」の表記をみた沖縄の方が、
(喜納さんはずいぶんといろいろな物を作っているなぁ)と、感心したとかしないとか(笑)
「ちむ」の正体は
さて、そろそろ「ちむ」の正体をみつけにいきましょう
上記の法則に当てはめると
「ち」は「き」になり、
「む」は「も」になります。
「きも=肝」という言葉が見つかりました!
「肝が据わる」「肝が冷える」の「肝」ですね。
肝という言葉には「心」という意味合いも含まれているがわかりますよね。
そのため、「ちむどんどん」は「心がどんどん(わくわく)する」という意味になるのでした~♪
ちなみに
「心 → くくる」と言いますが、さらに丁寧な言い方だと
「肝心 → ちむぐぐる」という言い方もします。「かんじん」ではないですよ。
「心がざわつく」時は「ちむわさわさー」
「心から愛おしい」時は「ちむがなさ」
語感から、感情が伝わってきますよね。
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